2011年5月19日木曜日

USBブートメモリーの作成ソフト 「RMPrepUSB」の紹介

前回の記事で、USBブートメモリー作成ツール「RMPrepUSB」を少し紹介したが、改めて使ってみると非常に強力なツールだと再認識しました。

しかし、日本語化されていないためチョット取っ付き難い印象があります。

RMPrepUSB」のサイトでは、チュートリアルとして色々なケースを細かに紹介してあります。
そんな難しい内容ではなく、画像をふんだんに利用してますので、流し読めば大体理解できると思いますが、ここでは基本的な使用方法など簡単に紹介してみたいと思います。

「RMPrepUSB」で何が出来るのか

  1. USBメモリーを起動可能にする
    パーティション作成、フォーマット
    、ブートローダーのインストール

    BIOSの対応(USBメモリがHD扱い、FD扱い、ZIP扱いなのか)及びUSBメモリの仕様(パーティションの構成が色々ある)によって、各種OS上からフォーマットしたり、「HP Drive Key Boot Utility」「HP USB Disk Storage Format Tool」「Bootable USB Drive Creator Tool」「usb_format」等USBメモリーフォーマットツールを使い分けなければならなかったが、これ一つ「RMPrepUSB」で全て対応できます。

    対応するブートローダー
    • Grub4Dos
    • SYSLINUX  (LDLINUX.SYS+SYSLINUX.CFG)
    • MS-DOS   (IO.SYS)
    • FreeDOS   (KERNEL.SYS)
    • XP/BartPE  (NTLDR)
    • WinPEv2/WinPEv3/Vista/Win7 (BOOTMGR)

  2. USBメモリーのデータ及びMBRの消去

    色々なフォーマットツールでUSBメモリーをフォーマットしたり、MBRやPBRを操作しているといつの間にか起動できなくなったりして、MBR、PBRを直接操作するしか方法がなくなりますが、「RMPrepUSB」を使えば見事に初期化してくれます。

    <Clean>ボタン
    -
  3. USBメモリーのサイズテスト及びスピードテスト

    オリジナルサイトの紹介では、中国から通販されているUSBメモリーは容量を偽った物が多いらしい。

    ・ メモリーサイズの確認
    <Quick Size Test>ボタン

    ・ USBメモリーの読み書きスピード計測
    <Test Speed>ボタン --> <F6>or<F7>で結果表示
    -
  4. USBメモリーのバックアップ・リストア

    USBメモリーをイメージファイル化してバックアップ・リストアが出来ます。
    <USB --> File>ボタン
    -
  5. USBメモリーの情報表示

    <USB info>ボタン
    -
    • QEMUでUSBメモリーのエミュレート起動

      これは非常に便利!!

      USBメモリーを挿した状態で <F11> を押すと起動できます。
      -
    • その他
    主になる機能としては、1、2、4、6かな??


    次にUSBメモリーブート作成の基本的な6ステップ
    USBメモリーをブートさせるための手順(6step)


    1. 1 Partition Size

      リストボックスから目的のUSBメモリーを選択し、パーティションのサイズを入力します

      MAX : USBメモリーの最大サイズを指定 <- 通常はこれを指定
      512 : 512MiB のパーティションサイズを指定した事になります。
      -
    2. 2 Volume label

      USBドライブのラベルを適当に編集
      -
    3. 3 Bootloader Options

      フォーマットされた新しいパーティションにインストールするブートローダーを指定します。
      -
    4. 4 Filesystem and Overrides

      適切なファイルシステムとブートエミュレーション(HDD or FDD or ZIP)の組合せを選択します。
      -
    5. 5 COPY OS FILES

      <Choose Copy Folder>ボタンで、フォルダーを指定します。
      予めフォルダー内にUSBメモリーにコピーするファイル群を作成しておき、
      <5 Copy OS Files>がチェックされていれば、最後にファイル群を自動的にコピーします。
      -
    6. 6 Prepare Drive

      ボタンを押して完了

    さて最後にアプリのショートカットキーの紹介、覚えておくと少し便利かも・・・
    ショートカットキー一覧
    F1 – Help
    F2 – Open Explorer @ USB drive
    USBメモリードライブをエクスプローラで開きます
    F3 – Open Explorer @ RMPrepUSB application home folder
    アプリケーションのフォルダーをエクスプローラで開きます
    F4 – Open menu.lst from root folder on currently selected USB drive with notepad
    USBメモリー内に menu.lst が存在すればノートパッドで開きます(編集)
    F5 – Refresh
    USBメモリーを再読み込みします
    F6 – Open USBSpeedDP.csv using the spreadsheet app. associated with .csv files
    USBメモリーのスピードテスト結果(csv)を表示します
    F7 – Open USBSpeed.csv using the spreadsheet app. associated with .csv files
    同上(Excel等で表示)
    F8 – Open USBSpeedDP.csv in notepad
    同上(ノートパッドで表示)
    F9 – Open RMPrepUSB.ini file in notepad
    アプリの設定ファイル(iniファイル)をノートパッドで表示
    F10 – Save current configuration settings to RMPrepUSB.ini
    現在の設定を設定ファイル(iniファイル)に書き込みます
    F11 - Run QEMU and emulate booting from USB drive
    USBメモリーをQEMUで起動します
    F12 – Load user pre-set menu again (if RMPrepUSB.ini file present)
    デフォルトの設定ファイルを再読み込み


      2 コメント:

      Tyama さんのコメント...

      適切なファイルシステムとブートエミュレーション(HDD or FDD or ZIP)の組合せを選択します。
      上記記載説明がありますがどの様に調べたらよいのですか、ご指導ください。

      hiyoko843 さんのコメント...

      遅くなりましたが、一応返信を・・・

      ・適切なファイルシステムについて
      USBメモリーにインストールするOSによって違ってきます。
      DOSならFAT16またはFAT32、WINDOWSならNTFS、LINUXなら・・・と調べてください!

      ・ブートエミュレーションについて
      これは、PCとUSBメモリーによって違ってきます。古いPCは特に要注意。

      まあ、色々組み合わせて起動してみるのが良いかも。これもまた楽しいものです。