前回の記事で、USBブートメモリー作成ツール「RMPrepUSB」を少し紹介したが、改めて使ってみると非常に強力なツールだと再認識しました。
しかし、日本語化されていないためチョット取っ付き難い印象があります。
「RMPrepUSB」のサイトでは、チュートリアルとして色々なケースを細かに紹介してあります。
そんな難しい内容ではなく、画像をふんだんに利用してますので、流し読めば大体理解できると思いますが、ここでは基本的な使用方法など簡単に紹介してみたいと思います。
「RMPrepUSB」で何が出来るのか
- USBメモリーを起動可能にする
パーティション作成、フォーマット、ブートローダーのインストール
BIOSの対応(USBメモリがHD扱い、FD扱い、ZIP扱いなのか)及びUSBメモリの仕様(パーティションの構成が色々ある)によって、各種OS上からフォーマットしたり、「HP Drive Key Boot Utility」「HP USB Disk Storage Format Tool」「Bootable USB Drive Creator Tool」「usb_format」等USBメモリーフォーマットツールを使い分けなければならなかったが、これ一つ「RMPrepUSB」で全て対応できます。
対応するブートローダー
- Grub4Dos
- SYSLINUX (LDLINUX.SYS+SYSLINUX.CFG)
- MS-DOS (IO.SYS)
- FreeDOS (KERNEL.SYS)
- XP/BartPE (NTLDR)
- WinPEv2/WinPEv3/Vista/Win7 (BOOTMGR)
- USBメモリーのデータ及びMBRの消去
色々なフォーマットツールでUSBメモリーをフォーマットしたり、MBRやPBRを操作しているといつの間にか起動できなくなったりして、MBR、PBRを直接操作するしか方法がなくなりますが、「RMPrepUSB」を使えば見事に初期化してくれます。
<Clean>ボタン
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- USBメモリーのサイズテスト及びスピードテスト
オリジナルサイトの紹介では、中国から通販されているUSBメモリーは容量を偽った物が多いらしい。
・ メモリーサイズの確認
<Quick Size Test>ボタン
・ USBメモリーの読み書きスピード計測
<Test Speed>ボタン --> <F6>or<F7>で結果表示
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- USBメモリーのバックアップ・リストア
USBメモリーをイメージファイル化してバックアップ・リストアが出来ます。
<USB --> File>ボタン
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- USBメモリーの情報表示
<USB info>ボタン
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- QEMUでUSBメモリーのエミュレート起動
これは非常に便利!!
USBメモリーを挿した状態で <F11> を押すと起動できます。
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- その他
次にUSBメモリーブート作成の基本的な6ステップ
USBメモリーをブートさせるための手順(6step)
- <1 Partition Size>
リストボックスから目的のUSBメモリーを選択し、パーティションのサイズを入力します
MAX : USBメモリーの最大サイズを指定 <- 通常はこれを指定
512 : 512MiB のパーティションサイズを指定した事になります。
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- <2 Volume label>
USBドライブのラベルを適当に編集
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- <3 Bootloader Options>
フォーマットされた新しいパーティションにインストールするブートローダーを指定します。
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- <4 Filesystem and Overrides>
適切なファイルシステムとブートエミュレーション(HDD or FDD or ZIP)の組合せを選択します。
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- <5 COPY OS FILES>
<Choose Copy Folder>ボタンで、フォルダーを指定します。
予めフォルダー内にUSBメモリーにコピーするファイル群を作成しておき、
<5 Copy OS Files>がチェックされていれば、最後にファイル群を自動的にコピーします。
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- <6 Prepare Drive>
ボタンを押して完了
さて最後にアプリのショートカットキーの紹介、覚えておくと少し便利かも・・・
ショートカットキー一覧
F1 – Help
F2 – Open Explorer @ USB drive
USBメモリードライブをエクスプローラで開きます
F3 – Open Explorer @ RMPrepUSB application home folder
アプリケーションのフォルダーをエクスプローラで開きます
F4 – Open menu.lst from root folder on currently selected USB drive with notepad
USBメモリー内に menu.lst が存在すればノートパッドで開きます(編集)
F5 – Refresh
USBメモリーを再読み込みします
F6 – Open USBSpeedDP.csv using the spreadsheet app. associated with .csv files
USBメモリーのスピードテスト結果(csv)を表示します
F7 – Open USBSpeed.csv using the spreadsheet app. associated with .csv files
同上(Excel等で表示)
F8 – Open USBSpeedDP.csv in notepad
同上(ノートパッドで表示)
F9 – Open RMPrepUSB.ini file in notepad
アプリの設定ファイル(iniファイル)をノートパッドで表示
F10 – Save current configuration settings to RMPrepUSB.ini
現在の設定を設定ファイル(iniファイル)に書き込みます
F11 - Run QEMU and emulate booting from USB drive
USBメモリーをQEMUで起動します
F12 – Load user pre-set menu again (if RMPrepUSB.ini file present)
デフォルトの設定ファイルを再読み込み
2 コメント:
適切なファイルシステムとブートエミュレーション(HDD or FDD or ZIP)の組合せを選択します。
上記記載説明がありますがどの様に調べたらよいのですか、ご指導ください。
遅くなりましたが、一応返信を・・・
・適切なファイルシステムについて
USBメモリーにインストールするOSによって違ってきます。
DOSならFAT16またはFAT32、WINDOWSならNTFS、LINUXなら・・・と調べてください!
・ブートエミュレーションについて
これは、PCとUSBメモリーによって違ってきます。古いPCは特に要注意。
まあ、色々組み合わせて起動してみるのが良いかも。これもまた楽しいものです。
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