2011年6月23日木曜日

VMware ESXi 4.1におけるバックアップソフト(TrueImage)イメージからのコンバート時の問題

わたくし(hiyoko)が運用しているサーバーは、VMware Workstation 7 上で CentOS 5.6 を稼動させ公開していますが、数年前からチョット気になっていた「VMware EXi」が4.1にバージョンアップしていたので、余っているPCで試験してみました。

PCへの導入は幾つかのサイトを参考にUSBメモリーから起動し、OSの導入、VMware Workstationからのコンバートも比較的スムーズに行えました。

下記サイトを参考にさせてもらいました。管理者様ありがとうございます。

  ESXi導入については、ネットで多くの方々の記事が拝見できますので、そちらを参考にしていただくとして、わたくしは、導入の途中で躓いた事や気になったことを幾つか記録しておきたいと思います。

ただし、キチンと事前に調べれば当たり前の事です。私みたいなあわて者が嵌るのでしょう!!

A.VMware ESXi 4.1導入時
  • インストールするPCのハードウェアが対応しているかどうかを確認しておくこと。

    NICが対応していなかったのでintelの物を新規購入してしまいました ・・・

    Search the VMware Compatibility Guide
    -
  • ESXiを稼動させるPCは、専用機となる

    VMware Workstationは、PCのOS上から起動するため、仮想OSの操作がPC上から行える。
    PCのOS自体も何らかの作業が出来る。

    ESXiは、仮想OSを管理・操作するためのPC(vSphere Client)が別途必要となる。
B.イメージのコンバート時
  • True Image(TIBファイル)のコンバートでエラーを発する

    コンバートできるTIBファイルは、2010以前のTrueImageで作成されたバックアップイメージ、近年の新しいバージョンではエラーがでる。

    これにハマリかなり時間をロスした。TrueImage 11 home を昔のアプリストックHDDから探し出し新規インストールして検証、上手くいきました。
    -
  • 古い物理マシーンをコンバートする場合は、HDD全体を選択する

    最初、パーティーションをコンバートして上手く行かなかった。多くの場合、HDD全体をコンバートした方が上手くいく確立が高そう・・・
今回、ESXiを試験してみる事にしたのは、未だに稼動している古いPCの環境をそのまま仮想化する必要が生じたためです。
 VMwareの情報を集めているうちに、ESXi+VMware Converterの記事が沢山あり、ESXiも検証してみました。

さて、古いPC(物理マシーン、メモリー256MB)をコンバートする場合、「vCenter Converter Standalone」自体がインストールできないため、一旦、TrueImage でバックアップイメージを作成し、これを コンバートする必要があります。

TrueImage 11 homeは、メモリー128MBで稼動し、仮想マシンにコンバートできるソフトという事で、私にとってはあって良かった必須ソフトでした。

参考 Disk Baxkup

2011年6月5日日曜日

「RMPrep」でThinkPad S30 USBメモリー(USB-FD)ブートを試みた

一つ前の記事で「Kingmax USB2.0 FlashDisk 16GB(USB-HDD)」をThinkPad S30でUSBブートし、もうひとつのUSBメモリーと内蔵HDDで相互に読み書きできたことを報告しました。
今回、A-DATA「PD8 1GB(USB-FD)」を用いて同様の試験を試みたので記録しておきます。

早速、動作状況をここで紹介しています。


機種

  • ThinkPad S30
USBメモリー2個
  • A-DATA「PD8 1GB

    ThinkPad S30でブートするUSBメモリーの代表格GreenHouse「PicoDrive+」と同等品と見られるUSBメモリーです。
    PicoDrive+」は現在入手困難な状況ですが、このA-DATA「PD8」シリーズは現在でも楽天市場などで購入可能です。
    1GB(今回新規購入)と8GB(以前から所有)でブートを確認しました。

    前の記事で紹介した「Kingmax USB2.0 FlashDisk 16GB」とは、ThinkPad S30で認識の仕方が違います。

    USB-HDDとして認識 -> 「Kingmax USB2.0 FlashDisk 16GB

    • USBメモリー容量を全て利用可能->アプリの起動はOK
    • データ保存領域としては不可
      -
    USB-FDとして認識  -> 「A-DATA PD8 1GB

    • USBメモリー内のフロッピーイメージを1つ起動できる
    • 複数のフロッピーイメージを用意すれば、それぞれに起動できる
    • 小さいISOファイルも工夫次第で起動できました
    • 今回の作成方法は、「HP Drive Key Boot Utility」で作成した物と同等となる
      参考URL:ThinkPadS30いろいろ
      -
  • USBメモリー(データ用) 適当に・・・
ブート作成ソフト
  • RMPrep
ブートオペレーションソフト + USBマスストレージドライバー
  • FreeDOS Balder10
  • NOVAC ASPIマスストレージドライバー
    今回は、フロッピーイメージをAドライブとして起動していますので、他のASPIマスストレージドライバー(USB1.1)でも多分OKでしょう

大まかな手順としては下記のような手順となります。

A.FreeDOS Balder10 フロッピーイメージの作成
B.USBメモリーへコピーする<ディレクトリー>の作成
C.「RMPrep」の起動・USBメモリーの挿入
D.「RMPrep」のパラメーター設定・書込み
E.実機(S30)での検証
    A. FreeDOS Balder10 フロッピーイメージの作成
    1.  ここから balder10.img を落としてきます 。
    2.  WinImageVirtualFloppyDriveにてフロッピーイメージ「balder10.img」の中身を下記のようなディレクトリー構成に変更し必要なものを導入し、イメージファイル名を「balder10_USB144.img」とします。
      fdos> <d-nova> <jp> <kl> <tools
    3.  NOVAC ASPI マスストレージドライバーをダウンロードし、<d-nova>ディレクトリーに格納
    4. fdconfig.sys」の作成
      !switches=/f /n
      !MENUCOLOR=7,0
      MENUDEFAULT=0,30
      MENU
      MENU Machine         : ThinkPad s30
      MENU USB Memory Desk : Kingmax 16GB
      MENU OS              : FreeDOS 1.0 Balder10
      MENU App             : NTFS, Password Tools, HDD Tools, Backup Tools
      MENU
      MENU 0 - USB,   Start computer with Novac USB1          support.
      MENU 1 - DOS/V, Start computer with            DOS/V JP support.
      MENU 2 - USBJP, Start computer with Novac USB1 DOS/V JP support.
      MENU 3 - NON,   Start computer without Driver.
      MENU
      MENU
      !buffers=20
      !files=20
      !device=\fdos\himem.exe
      !dos=high,umb
      12?devicehigh=\jp\fontnx.exe
      12?devicehigh=\jp\vesapat.exe /JP
      12?devicehigh=\jp\dispvb.exe /hs
      01234?shell=\command.com /E=256 /P
      02?device=\d-nova\usbaspi.sys
      02?device=\d-nova\di1000dd.sys
      !lastdrive=z
    5. autoexec.bat」の作成
      今回、ブートするのは、フロッピーイメージですので、ドライブレターは「A:\」となります
      起動後は、起動USBメモリーは見えなくなります。
      @ECHO OFF
      SET TEMP=A:\
      SET TMP=A:\
      SET PATH=A:\;A:\FDOS;A:\KL;A:\TOOLS
      SET PROMPT=$P$G

      IF exist \fdos\keyb.exe \fdos\keyb JP
      IF exist \fdos\ctmouse.exe \fdos\ctmouse

      :end 
    6. フロッピーイメージの構成
      balder10_USB144.img
      kernel.sys
      command.com
      fdconfig.sys
      autoexec.bat

      fdos
      himem.exe
      keyb.exe
      keyboard.sys
      d-nova
      usbaspi.sys
      di1000dd.sys
      jp
      fontnx.exe
      vesapat.exe
      dispvb.exe
      fontn.ini
      04gzn16x.fnt
      guri19x.fnt
      ches.exe
      <kl>
      適宜
      <tools>
      第2USBメモリーからもツールは起動できるので、必要最小限で・・・
    B. USBメモリーへコピーする<ディレクトリー>の作成
    1. 「RMPrep」からコピーするディレクトリー<D:\A-DATA PD8>を作成しその中に二つのディレクトリーを作成する

      bootdisk> <syslinux
      -
    2. bootdisk>内へ上記で作成した「balder10_USB144.img」を移動
      -
    3. syslunux>内へは適宜必要なファイルを導入

      kernel.org
      Ring ミラー)から、syslinux-x.xx.zip をダウンロードし、ZIP内から必要なものをコピーします

      chain.c32\com32\modules\chain.c32)
      memdisk\memdisk\memdisk)
      menu.c32\com32\menu\menu.c32)
      poweroff.com\modules\poweroff.com)
      reboot.c32\com32\modules\reboo
      -
      jp106.kbd 直りんすみません!
      -
    4. syslinux.cfg」の作成
      syslinux>内に「syslinux.cfg」を下記内容で新規作成します。
      DEFAULT /syslinux/menu.c32
      PROMPT 0
      KBDMAP /syslinux/jp106.kbd
      MENU TITLE SYSLINUX Boot Options Menu
      MENU ROWS 18
      MENU TABMSGROW 22
      MENU CMDLINEROW 23
      MENU HELPMSGROW 23
      # MENU HELPMSGENDROW -1
      MENU COLOR unsel        1;37;44      #90ffffff #00000000 std
      MENU COLOR hotkey        1;37;44      #ffffffff #00000000 std
      MENU COLOR sel            1;37;46      #e0000000 #20ff8000 all
      MENU COLOR hotsel        1;37;46      #e0400000 #20ff8000 all
      MENU COLOR border        37;44        #40000000 #00000000 std
      MENU COLOR cmdline        1;37;46      #c0ffffff #00000000 std
      MENU COLOR scrollbar    32;44        #40000000 #00000000 std
      MENU COLOR tabmsg        37;40        #90ffff00 #00000000 std
      # F1
      # F2
      # F3
      # F4
      # F5
      # F6
      # F7
      # F8
      # F9

      LABEL FreeDos Balder10 USB ASPI 1.44MB
              kernel /syslinux/memdisk
              append initrd=/bootdisk/balder10_USB144.img floppy

      LABEL Disk1 (hd0)
          KERNEL /syslinux/chain.c32
          APPEND hd0 0
          TEXT HELP
                 *  Boot from  --  hd0 MBR
          ENDTEXT

      LABEL Disk2-swap (hd1 to hd0)
          KERNEL /syslinux/chain.c32
          APPEND hd1 0 swap
          TEXT HELP
                 *  Boot from  --  swap (hd1 to hd0) MBR  *
          ENDTEXT

      LABEL PowerOff
          MENU LABEL * Poweroff *
          KERNEL /syslinux/poweroff.com
          TEXT HELP
                 * PowerOff
          ENDTEXT

      LABEL Reboot
          MENU LABEL *  Reboot  *
          KERNEL /syslinux/reboot.c32
          TEXT HELP
                 * Reboot
          ENDTEXT
    5. D:\A-DATA PD8>内のファイル構成
      D:\A-DATA PD8
      <bootdisk>
      balder10_USB144.img
      <syslinux>
      chain.32
      jp106.kbd
      memdisk
      menu.c32
      poweroff.com
      reboot.c32
      syslinux.cfg
      *「ldlinux.sys」は、「RMPrep」からインストールします。
    C.「RMPrep」の起動・USBメモリーの挿入

    D.「RMPrep」のパラメーター設定・書込み
    1. Partition Size
      MAX
    2. Volume Label
      S30 USB
    3. Bootloder Option
      SYSLINUX bootable[LDLINUX.SYS+SYSLINUX.CFG]
    4. Filesystem and Overrides
      FAT16」 「Boot as FDD
      Use 64hd/32sec if possible
    5. Copy OS Files
      チェック 「D:\A-DATA PD8
    6. Prepare Drive
      書き込み開始

      syslinuxインストール時にはパラメーター2を選択
    E.検証

    USBメモリーと内蔵HDDは読み書きが出来ます。
    • 起動USBメモリー --> 見えなくなる
    • フロッピーイメージ --> Aドライブ
    • USBメモリー    --> Dドライブ 読み書きOK
    • 内蔵HDD      --> Cドライブ 読み書きOK
    前回同様USB1.1規格のため書き込み遅し、読み取りはまあまあかな??

    前回と今回の検証から、ThinkPad S30において、USBメモリーへのバックアップやOSのインストールがCDやFDD無しに簡単に出来るようになったと思います。

    ちなみにUSBメモリー上からLinuxの起動も時間が掛かりますが可能でした。

    ThinkPad S30をいまだに使ったり保管している方は、A-DATA「PD8シリーズ」を1個は持っていたほうが何かと便利でしょう。

    しかし、いまさら新規にOSのインストールなどやる気は起きませんが・・・

    最後に、ThinkPad S30は、Windows2000が軽くて一番!!