2011年4月25日月曜日

ThinkPad s30 でUSBメモリーブートを試みる

以前の記事(ThinkPad s30が起動しなくなった!HDDのMBR修復)において、手持ちの全てのUSBメモリーが ThinkPad s30 ではUSBブート出来ないと報告しましたが、ある日偶然にBIOS画面を見ているとUSB-HDDとして認識しているUSBメモリーを発見しました。

Kingmax USB2.0 FlashDisk 16GB(上の青い物)
下は同メーカー同商品名で4GB(黒)、新規購入物だが、ブート出来ず!!


BIOSを起動後、Boot画面で確認 [Hard Drive]欄にUSBメモリーが表示されています。



これは試してみる価値があると思い早速トライ。結果

成功!!

FreeDos(Balder10.img) が立ち上がり、USBメモリー(Cドライブ)、内臓HDD(Dドライブ)として読み書き出来ました。
2011/05/09追記
USBメモリー(Cドライブ)、内蔵HDD(Dドライブ)として見えてはいます(dirコマンド)が、ファイルとしては読み書きできません。勿論フロッピーディスク(Aドライブ)内は読めますのでツールも起動可能です。USB-FDDと同じ仕上げのようです。残念


ThinkPad S30いろいろ のサイトでは、
s30ではUSBメモリブートでよく紹介されている、HP USB Disk Storage Format Toolで作成したUSBメモリは使えません。

と紹介されています。
USBメモリー 「PicoDrive+」がBIOS、Boot画面で Remocable Devices(USB-FDD)として認識していますので、「HP Drive Key Boot Utility」でないとフォーマット認識出来ないのではないかと思います。

しかしUSBメモリー「Kingmax USB2.0 FlashDisk 16GB」はUSB-HDDとして認識しているので「HP USB Disk Storage Format Tool」でフォーマットして認識起動出来ました。

**** 注  意 *****
今回USBメモリー起動に成功した物(Kingmax USB2.0 FlashDisk 16GB)は数年前に購入した物です。
16GBで成功したことで気を良くし、昨日パソコン屋で安売りされていたKingmax 4GB(780円 16GBと同じシリーズと思われる)で試してみましたが、こちらは、USB-HDDとして認識しませんでした。発売時期(製造ロット)によって違うのか容量によって違うのかは判りません!!

従って、通販などでKingmax16GBを購入しても成功するとは限りませんのでアシカラズ。


では早速USBメモリーブートにトライしてみましょう。
下記のサイトを参考しました。ありがとうございます。

【私的】SYSLINUXでマルチブート(USBメモリー&ネットワーク)

1.USBメモリーは 「Kingmax USB2.0 FlashDisk 16GB

2.PCのOSは 「Windows XP Pro sp3」でOK、Windows7環境では失敗しました。

3.必要なソフト
4.手順
  1. USB メモリーのフォーマット
    • HP USB Disk Storage Format Tool」を起動
    • Device欄でUSB メモリー(E:)を選択 *ドライブの選択は注意する事!
    • File systemFat32を選択
    • Volume label は適当に
    • Startボタンを押してフォーマット開始
    • 完了
      -
  2. USBメモリへSYSLINUXのインストール
    • コマンド プロンプトから操作するのでアクセスしやすい場所に展開。私の場合は、c:\syslinux
    • USB メモリ(E:とする)に対して、MBR の書き換え(-m)、パーティションのアクティブ化(-a)、ブートローダ本体(ldlinux.sys)を ルートに書き込み。
    • コマンドプロンプトを開く
      C:\Documents and Settings\Administrator>cd c:\syslimux\win32
      C:\syslinux\win32>syslinux -ma e:
      コマンドを打っても何も表示されませんが、USBメモリーのルートに ldlinux.sysが現れれば完了。
      -
  3. SYSLINUX関連の必要なファイルを導入
    • ルート
      ldlinux.sys 上記「SYSLINUXのインストール」で自動的にインストールされる
    • syslinux ディレクトリーを作成し下記ファイルをコピーします。
      chain.c32(c:\syslinux\com32\modules\chain.c32からコピー)
      memdisk (c:\syslinux\memdisk\memdiskからコピー)
      menu.c32 (c:\syslinux\com32\menu\menu.c32からコピー)
      poweroff.com (c:\syslinux\modules\poweroff.comからコピー)
      reboot.c32 (c:\syslinux\com32\modules\reboot.c32からコピー)
      jp106.kbd
      syslinux.cfg  -- 後で作成
    • bootdisk ディレクトリーを作成しブートするイメージファイルをここに入れる。
      balder10.img
      -
  4. syslinux.cfg の作成
    DEFAULT /syslinux/menu.c32
    MENU TITLE SYSLINUX Boot Options Menu
    PROMPT 0
    KBDMAP /syslinux/jp106.kbd
    MENU ROWS 14
    MENU TABMSGROW 19
    MENU CMDLINEROW 19

    #LABEL FreeDOS
    #KERNEL /syslinux/chain.c32
    #APPEND freedos=/kernel.sys

    LABEL FreeDOS-Balder
    KERNEL /syslinux/memdisk
    APPEND initrd=/bootdisk/balder10.img

    LABEL Memtest86+
    KERNEL /syslinux/memtest

    LABEL poweroff
    MENU LABEL * Poweroff *
    KERNEL /syslinux/poweroff.com

    LABEL reboot
    MENU LABEL *  Reboot  *
    KERNEL /syslinux/reboot.c32

        5.検証
        • FreeDos-Balderについては問題なし
          USBメモリーがCドライブ、本体内蔵HDDがDドライブとして認識し読み書きできました。
          Windowsのインストールなどこれで簡単にいけそうです。
          2011/05/09追記
          フロッピーイメージの読み込みは殆んどOKでした。
        • Memtest86+もOK
        •  他のフロッピーイメージの起動については折を見て検証します。
          しかし起動の途中、Loading boot sector で停止してしまうフロッピーイメージが多いようです。

          下記サイトで色々と検証されています。

          ゆ~ぞ~の備忘録
          2009-01-14[PC] あー
          2009-04-19[PC] syslinux 解説のつもりがGRUBの糾弾に(苦笑

          USBメモリーのHDD/FDDモード、SYSLINUXの挙動の違いが分かりやすく紹介されています。

          これまでの謎が何となく解ったような気がします。しかしマダマダ奥は深い
        2011/05/09追記
        その後の検証結果途中
        ThinkPad s30でのUSBブートについては制約が非常に大きいようです。
        • ブート出来る機種が限られる(当方で確認出来た物)
          USB-FDD  PicoDrive+(GREEN HOUSE)<-これは定番
          A-DATA PD8(青色、1GB、8GBで確認、PicoDrive+と同等?)これは現在でも購入可能!
          USB-HDD  U-DRIVE 16GB(Kingmax)
        • USB内のFDDイメージ等は起動できるが、FDDイメージ起動後USB内のファイルへアクセスできない
        • USBメモリーへMBRやPBRの書き込み方によっては起動できなくなる
          今回も色々なフォーマットプログラムを試していたら、この記事のような方法ではUSBを起動できなくなってしまいました。
          しかし、「RMPrepUSB」を使って再インストールしたらどんな場面でも起動できるようになりました。
        • RMPrepUSB」は非常に強力なツールのようです。日本語化されていないのでチョット使いずらいですが、USBメモリーへの各種起動インストールを手軽に行え、かつ「QEMU」によりUSBブートのシュミレーション検証も簡単に行えました。(F11で起動)感謝!!
        今後時間が出来たらもう少し検証してみようかなともいます。
        ちなみに現在のThinkPad s30 には、Windows2000とPuppy(Wary)Linuxが動作しています。

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